清水が勝ち、タイ 石橋、痛恨の反則手

第2局を制し、1勝1敗とした清水女流2冠=札幌市豊平区のルネッサンスサッポロホテル

 石橋幸緒女流王位(28)に清水市代女流2冠(40)=女流名人、女流王将=が挑戦している将棋の第20期女流王位戦5番勝負の第2局は14日、札幌市豊平区のルネッサンスサッポロホテルで行われ、午後6時53分、後手の清水が石橋の反則によって勝ち、1勝1敗のタイに持ち込んだ。

 石橋は129手目で6六の角を2二角成と指したが、自らの4四歩を飛び越す形になり、本来は動かせない場所に駒を置いたため、反則負けとなった。

 持ち時間各4時間のうち、残りは石橋が20分、清水が1分。第3局は21日、福岡県飯塚市の「旧伊藤伝右衛門邸」で行われる。

 相矢倉の戦いとなった第2局は石橋が4五歩(51手目)と仕掛け、1五歩(59手目)で端を絡めて4六歩(61手目)と攻め続けた。清水は5三角(70手目)と攻めをかわす受けを見せ、3七歩成(74手目)と桂得、2六銀(80手目)などと手厚く指した。

 この後、石橋は攻めが切れたように見えたが、5六歩(91手目)、5四銀(97手目)と手をつなげた。清水も9四桂(94手目)から6六桂(106手目)と先手玉に迫った。難解な寄せ合いの中、石橋の129手目が痛恨の一手となった。

タイトル戦の反則負け異例

 日本将棋連盟によると、将棋のタイトル戦での反則負けは「男女を通じ、過去20年間の棋譜を調べた中では前例がない」(手合課)という。同連盟関係者によると、1954年の第13期名人戦7番勝負第2局で、大山康晴名人に挑戦した升田幸三・八段が時間切れの反則負けをしているが、極めて異例という。

両対戦者のコメント

◆清水女流2冠の話  終盤足りないかと

 受けに回るのは予定通りでしたが、桂得とはいえ、先手先手で攻められてしまいました。8二飛(50手目)のあたりでもっと考えるべきでした。終盤も角を追われて、少し足りないかと思っていました。


◆石橋女流王位の話  最後は、錯覚した

 攻めあぐねて後手の厚みが生きる展開になってしまいました。1三香成(83手目)では5九角でした。4四歩(123手目)では3三金から2五角の王手飛車をかけるべきでした。(最後の反則は)錯覚していました。