張が勝ち1勝1敗タイに 天元戦第2局

第2局を制し、ほっとした表情で対局を振り返る張栩天元。手前は山下敬吾棋聖=19日、登別温泉の「ホテルまほろば」

 囲碁の張栩天元(29)=十段・王座・碁聖=に山下敬吾棋聖(31)=旭川市出身=が挑戦している第35期天元戦5番勝負の第2局が19日、登別市・登別温泉の「ホテルまほろば」で行われ、午後3時17分、165手までで黒番の張が中押し勝ちし、1勝1敗のタイとした。

 持ち時間各3時間のうち、残り時間は張39分、山下1分。

 第3局は12月3日、福岡県柳川市の「柳川 御花」で行われる。

 今期から持ち時間が各3時間となり、序盤から早い着手。白の山下が地で先行、さらに黒模様に打ち込み、生死がかかる攻防を展開した。序盤は白が38(7十七)から、左下から左辺に伸びる黒の大石を攻めたが、黒は55(4十二)のコスミから91(2八)まで生きを確保。ここで白は右辺の黒模様を荒らしにいき、白132(18十三)までシノギ切って好勝負に。

 その後、黒は右辺の白数子をにらみながら135(10五)と上辺につけた。白は136(9五)から上辺で地を取りにいったが、黒は141(10八)と右辺の白に襲いかかり、163(8九)まで取り切って山下を投了に追い込んだ。

両対戦者のコメント
 
張栩天元の話  最後の数手で確信

 序盤は白が攻め過ぎて、黒91(2八)まで形よく生きたところでは少し面白いかと思いました。しかし、右辺で白に簡単にしのがれて、難しくなりました。読めていなくて、勝ちと思ったのは最後の数手のところです。


山下敬吾棋聖の話  中央に危機感なく

 右辺の荒らし方が悪く、白98(15八)で苦しくしましたが、白132(18十三)まで生きて少し面白いかと。その後中央の白にあまり危機感がなく、黒135(10五)に対して白139なら、難しかったかもしれません。