| 第48期王位戦 第2局 |
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大盤解説会では、副立会人を務めた島朗八段(44)が解説し、日本女子プロ将棋協会代表の中井広恵女流六段(38)=稚内市出身=が聞き手を務めた。帯広や釧路、札幌などから将棋ファン約百四十人が集まった。 当初、羽生王位の優勢とみていた島八段は、深浦八段の粘りの逆転劇に、「どういう狙いがあるのか、(二人とも)分からない手が続きますね」と困惑気味。中井女流六段も「(羽生王位に)何か途中で誤算があったのでしょうか」と感想を話すと、会場のファンは大きくうなずいたり、腕組みして考え込んだりしていた。 対局を終えた両棋士が会場に姿を見せたのは、午後七時十五分。ファンらは二人を大きな拍手で迎え、会場にはカメラのシャッター音が響いた。 島八段の質問に深浦八段は「(二十三日に視察した)ばんえい競馬のような迫力はなかったかもしれません」と語り、笑いを誘った。羽生王位は「終盤でいろいろあり、ややつらい展開だと感じていた」と振り返った。 参加した足寄町の公務員阿部裕介さん(23)は「深浦八段の終盤の粘りはすごい。見習いたいですね」と話していた。 | ||||
立会人の大内延介九段が羽生の封じ手4六歩(五十二手目)を示して二日目の戦いが始まった。前日途中まで先例のある展開から深浦が4七金(五十一手目)と新たな手を示し緊迫した局面での封じ手だったが、羽生が指したのは、これを受ける自然な突き出し。控室でもほぼ予想されていた一手だった。 対する深浦は7四歩(五十三手目)と強手で切り合いを辞さない姿勢を示し、局面は一気に終盤の様相に。羽生は6四角(五十四手目)とかわしながらも、7七歩(五十六手目)で攻勢に転じ、6六歩(五十八手目)と含みの多い手で攻め筋を広げた。深浦も7三角(五十九手目)と反撃し、激しい応酬を繰り広げている。 勝敗は同日夜に決まる見込み。 | ||||
交流会は、中井さんが代表を務める日本女子プロ将棋協会と道将棋連盟十勝支部が主催し、同支部所属の小中学生など約三十人が参加した。 模擬対局は、渡部さんとともに、道中学将棋選手権の男子の部で優勝した帯広南町中二年の中川功貴君が、二面指しで中井さんと対決。香落ちの渡部さんが百二十六手で中井さんを下した。渡部さんは「プロに勝ててうれしいけれど、序盤で危ない場面があった。まだ勉強が必要です」と話していた。 中井さんは、王位戦会場のホテル二階「ノースランドホール」で二十五日午後四時から開かれる大盤解説会では、聞き手を務める。対局が終わり次第、羽生善治王位と深浦康市八段もホールに駆けつけ、解説者の島朗八段のインタビューに答える。 島八段の解説の合間には、「次の一手クイズ」を二回行い、正解者には抽選で羽生王位と深浦八段のサイン入り扇子(二十八本限定)を贈る。入場無料。希望者は直接会場へ。 問い合わせは北海道新聞社事業局(電)011・210・5731へ。 | ||||
後手が一手損角換わりとなる出だしから、互いに角換わり腰掛け銀の形になって陣容を整え、昼食休憩の段階では双方がほとんど同じ陣形に。再開後、深浦が93分の長考の末、4五歩(37手目)と戦端を開いた。深浦が飛車先の歩を交換した後、2八飛(45手目)といったん飛車を引くと、羽生は8五桂(46手目)と仕掛ける気配を見せた。この後、7五歩(49手目)、6五歩(50手目)と突き合い、深浦の4七金(51手目)を受けて、緊迫した局面で羽生が次の手を封じた。一日目は途中まで先例のある展開で、ともに研究を重ねているとみられ、二日目の攻防が注目される。 持ち時間各8時間のうち一日目の消費時間は、深浦4時間2分、羽生3時間29分。二日目の二十五日は午前九時に再開し、同日夜に勝敗が決まる見込み。二十五日午後四時から同ホテルで島朗八段と聞き手中井広恵女流六段による大盤解説が行われる。入場無料。 | ||||
同協会は五月末の設立前に協会名を公募し、全国から寄せられた百八十四件の中から、中川さんの案を選んだ。中井女流六段は同市内のとかちプラザで、協会に参加した女流棋士十七人のサイン入り扇子を中川さんにプレゼント。「大きな団体にしたい」と話す中井女流六段に、中川さんは「将棋もプロゴルフのように女子が盛り上がってほしい」とエールを送った。 | ||||
第一局で相矢倉の激戦を制した深浦が初タイトルに向けて勢いに乗るか、歴代最多十三期の王位タイトル獲得を目指す羽生が巻き返すか、注目の一戦。立会人の大内延介九段の合図で、先手の深浦が初手を「7六歩」と指した。 羽生も3四歩(2手目)と角道を開けた後、8八角成(8手目)と、後手が一手損角換わりの出だし。近年流行の序盤の形となった。深浦が4六歩(15手目)と持久戦の構えを取った後、羽生が5四銀(30手目)、深浦が5六銀(31手目)と互いに銀を繰り出して角換わり腰掛け銀の陣形に。仕掛けの間合いを計る展開となっている。 持ち時間は各8時間で、初日は午後六時で指し掛け、手を封じる。二日目の二十五日は午前九時に再開し、同日夜に勝敗が決まる見込み。対局は非公開だが、二十五日午後四時から同ホテルで島朗八段と聞き手中井広恵女流六段による大盤解説が行われる。入場無料。 | ||||
午前八時四十六分、三階「しらかば」の対局場には、ぞうげ色の羽織はかま姿の深浦八段が入室。立会人に深々と一礼した。九分後、羽生王位は薄茶色の羽織にしま模様のはかま姿で現れ、「おはようございます」とあいさつした。 羽生王位が駒を盤上に乗せ、両棋士が無言で駒を並べ始めると、報道陣のカメラのシャッター音が響いた。 緊張した空気の中で午前九時、立ち会いの大内延介九段が「始めてください」と告げた。先手番の深浦八段が初手7六歩を指し、羽生王位は3四歩と受けた。 両棋士の考えるポーズは対照的。深浦八段は手を組んだり、ほどいたりしながら目をつぶっていた。羽生王位は、あごに手を当てながら将棋盤をじっと見つめていた。 初手に立ち会った道将棋連盟十勝支部幹事長の石川建祐さん(36)は「初めての経験なので緊張しました。二人にはオーラが漂っていましたね」と笑顔を見せた。 |
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両棋士は第三レース「王位戦杯」の馬券を買うため、早速競馬新聞とにらめっこ。発走十五分前に馬券売り場に行き、計五千円分の馬券を購入した。 羽生王位は「競馬新聞を参考にしましたが最後までわからないレース。当たるかどうか」、深浦八段も「適当に買いました。当てるのは難しそう」と自信がなさそうな様子だった。 ファンとの記念撮影に応じた後、スタンドで観戦。両棋士とも注目の一戦は「はずれ」となった。羽生王位は「やっぱり当てるのは難しい。やってみないとわからないのが勝負です」、深浦八段は「(騎手は)ペース配分が難しいのでしょう。将棋と同じですね」。 ホテル日航ノースランド帯広で行われた前夜祭で、羽生王位は「楽しんでもらえるような面白い将棋を指したい」、深浦八段は「何とか粘り強くくっついていき、良い将棋をしたい」と真剣勝負に向け感想を述べた。 将棋歴六十年という幕別町の斉藤博一さん(67)は「十一年前も大盤解説に参加した。今回も楽しみ。熱戦を期待しています」と話していた。 十一年前の十勝対局では、羽生王位が勝利した。今回も激しい戦いが予想される。 |
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羽生王位と深浦八段は自ら馬券を購入し観戦。優勝した藤野俊一騎手にサイン入り扇子などを手渡し、優勝馬と記念撮影した。 競馬場で、羽生王位は「ばん馬は重厚で力強い。全力を尽くし、いい将棋がさせるようにがんばっていきたい」、深浦八段は「馬券ははずれたが、運を対局にとっておける。先勝を受けて気分よく臨める」とそれぞれ抱負を語った。また、対局会場のホテル日航ノースランド帯広で前夜祭が行われ、帯広市の安達伸教育長や北海道将棋連盟十勝支部の会員ら地元の関係者とファン、約百人が出席した。 両棋士は十勝管内幕別町で行われた王位戦で争った十一年前の思い出などを交え、意気込みを披露した。 |
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設営作業では、同ホテル従業員ら約十人が、道将棋連盟から前日に届いた将棋盤を設置した。 第二局は、羽生善治王位(36)=王座、王将=が一勝一敗に持ち込むか、挑戦者の深浦康市八段(35)が連勝するか、注目される。道将棋連盟十勝支部長の河野伸次さん(56)は「地元での公式戦開催は、十勝支部所属の小中高生約二十人にとっても、いい機会。中身の濃い対局を」と期待する。 砂川敏文・帯広市長は「伝統と歴史ある王位戦が帯広で開かれるのは名誉なこと。二人には実力を存分に発揮してもらい、北の大地を盛り上げてほしい」とエールを送る。将棋ファンという岩野洋一・帯広商工会議所会頭も「最高峰の二人が帯広に来るなんてファンにとってはたまらない。大盤解説会が楽しみ」と話した。(中村征太郎) |
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二十四、二十五の両日にホテル日航ノースランド帯広(帯広市西二南一三)で行われる将棋の第四十八期王位戦第二局(北海道新聞社主催)で、プロ棋士と十勝管内小中学生との交流会や、大盤解説会などのイベントが企画されている。 対局は、羽生善治王位(36)に深浦康市八段(35)が挑戦する。十、十一日に福井県で開かれた第一局では深浦八段が一勝した。二十四日午前九時に始まり、同日午後六時に指し掛け。二十五日は午前九時に再開し、同日夜には勝敗が決まる。 勝負が大詰めを迎える二十五日午後四時からは大盤解説会が同ホテルで開かれる。島朗八段が解説し、日本女子プロ将棋協会代表の中井広恵女流六段=稚内市出身=が聞き手を務める。「次の一手クイズ」では、正解者に抽選で両対局者のサイン入り扇子を贈る。 また、道将棋連盟十勝支部は二十四日午後二時から、中井女流六段との交流会をとかちプラザ(西四南一三)で開催。中井女流六段が、道男女中学生チャンピオンや同支部に所属する小学生棋士と対局する。 大盤解説会、中井女流六段との交流会は、いずれも入場無料。希望者は当日会場へ。交流会についての問い合わせは同支部の石川さん(電)0156・25・3532へ。大盤解説会については北海道新聞社事業局(電)011・210・5731へ。 |
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第48期王位戦第2局が24、25の両日、帯広市のホテルで行われるのに先立ち、王位戦を主催する北海道新聞社が協賛するばんえい競馬レース「王位戦杯」が23日、帯広競馬場で開催される。表彰式では羽生善治王位(36)と深浦康市八段(35)がプレゼンテーターを務める。 「王位戦杯」は午後3時半に発走予定の第3レース。羽生王位と深浦八段は表彰式で、優勝者にサイン入り扇子と色紙などを贈る。 |