第49期王位戦 第七局

深浦が王位防衛 羽生の猛攻しのぐ

険しい表情で手筋を読む深浦康市王位=神奈川県箱根町の「ホテル花月園」

 深浦が初防衛−。神奈川県箱根町で行われた将棋の王位戦七番勝負の最終局、第七局は二十六日、深浦康市王位(36)が羽生善治名人(38)=棋聖、王座、王将=の激しい攻めを受けきり、タイトルを死守した。

 深浦は第五、六局と連敗したが、第七局は落ち着いた指し回しを見せた。

 朝から厳しい攻め合いになった二日目は、後手陣内に手がかりをつくろうとした羽生の5二歩(63手目)に対し、深浦は4二玉(64手目)と柔軟に応じる展開。羽生は2三桂不成(67手目)に続き、3一角(69手目)から後手玉に総攻撃をかけたが、深浦は4一玉(78手目)など冷静に対応した。

 その後も羽生は二枚桂で玉を追い、5一馬(89手目)、7三馬(99手目)と迫ったものの、深浦がきわどくかわして詰まず、投了に追い込まれた。

 羽生にとっても五冠目がかかる大一番。不利な局面からも「これが羽生マジックか」と相手を幻惑する手を次々と繰り出す執念で最後まで怖さを見せつけたが、及ばなかった。