深浦王位が3連覇 粘り抜いて大逆転

3連覇を果たし、ほっとした表情で激戦を振り返る深浦王位(右)。左は木村八段=神奈川県秦野市の鶴巻温泉「陣屋」

 29日から神奈川県秦野市の鶴巻温泉「陣屋」で行われていた将棋の第50期王位戦7番勝負の最終局、第7局は30日午後6時52分、先手の深浦康市王位(37)が125手で木村一基八段(36)を下し、4勝3敗でタイトルを防衛、3連覇を果たした。

 深浦は第1局から3連敗でかど番に追い込まれたが、第4局から巻き返して4連勝した。

 将棋の7大タイトル戦で3連敗後に4連勝の大逆転は、昨年度の第21期竜王戦で渡辺明竜王が達成したのに続いて史上2度目で、王位戦では初めて。

 持ち時間各8時間のうち、残り時間は深浦10分、木村1分。

 木村は4度目のタイトル戦挑戦だったが、念願の初タイトル獲得は成らなかった。


 粘り抜いて3連覇−。神奈川県秦野市で行われた将棋の第50期王位戦7番勝負の第7局は30日、深浦康市王位(37)が木村一基八段(36)との激戦を制し、タイトルを死守した。3連敗と追い込まれ、1敗もできない状況から勝負強さを発揮し、大逆転劇を演じた。

 2日目は7三歩成(59手目)、2八歩成(60手目)と、厳しい攻め合いから始まった。69手目の2四桂あたりから難解な局面に入り、数手ごとに優劣の評価が入れ替わるほどの、複雑な展開になった。

 深浦は一時は飛車と角をすべて失いながらも、7三玉(93手目)と後手陣に入玉し、木村の攻撃をしのぎ切った。5六香(105手目)、5六桂(111手目)などと厳しく玉を追い詰め、自陣に戻った木村の玉を5五香(125手目)で仕留めた。

 木村は角銀両取りとなる9四金(72手目)、王手角取りの5四桂(84手目)など深浦の攻め駒を攻撃。8四飛(102手目)などと玉を脅かしたが、及ばなかった。

両対戦者のコメント

◆深浦康市王位の話 苦しい将棋だった

 後手の飛車の威力が大きいので、苦しい将棋でした。勝ちになったと思ったのは、入玉して詰まない形になったところです。3連敗の時点ではかなり厳しかったですが、4局目以降は粘り強く戦えたと思います。


◆木村一基八段の話 勝ち切れず残念

 1日目でポイントを稼いだかと思いましたが、1五飛(50手目)など封じ手の前でミスがありました。2日目も4二玉(64手目)がどうでしたか。7番勝負は最初は流れが良かったですが、勝ち切れなかったので残念です。