両者のプロフィール

深浦康市王位  最新の戦法試す

深浦康市王位  16期連続出場の羽生善治名人が7番勝負に出られないことが決定したとき、心配したのは去年のモチベーションが保てるかどうかでした。しかし木村八段の挑戦でその思いは吹き飛びました。実力も勢いもある最強の挑戦者で、気を引き締めています。7番勝負はいろいろな戦法の最新型で可能性を試したい。50期というひとつの区切りのところで勝ち残りたい思いはあり、歴史に名を刻むために頑張ります。
ふかうら・こういち
 1972年、長崎県佐世保市生まれ。84年故花村元司九段に入門、91年四段、04年八段。王位戦では96年度、第37期で挑戦者になったが、羽生王位に1勝4敗で敗れた。第48期王位戦で羽生王位を下し、初のビッグタイトル獲得。翌年初防衛。居飛車党で粘り強い棋風。最近は振り飛車を指すなど幅を広げている。

木村一基八段  積極的に攻める

 これまでリーグ陥落ばかりでしたが、50周年という節目の年に初めて挑戦者になれました。7番勝負は持ち時間がたっぷりあるので楽しみです。深浦王位の将棋はバランスがとれています。先にリードされるときつくなるでしょう。私は受け将棋といわれていますが、相手の攻め駒を攻めており、ただ受けているだけではありません。今回は積極性≠テーマにして戦います。一生懸命やればチャンスはあるでしょう。 木村一基八段
きむら・かずき
1973年、千葉県四街道市生まれ。85年故佐瀬勇次名誉九段に入門。97年四段、07年八段。05年、第18期竜王戦で七大タイトルに初挑戦。08年、第56期王座戦で挑戦。今期は第80期棋聖戦で羽生善治棋聖(名人・王座・王将)に挑戦。王位戦7番勝負登場は初。居飛車党で手厚い棋風。受けに無類の強さを発揮する。