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2006/10/02(月) |
| クラブハウス 精神障害者と職員は対等 |
「クラブハウス」をご存じだろうか。新種の飲食社交場ではない。約六十年前に米国のニューヨークで始まった精神障害者の自立支援施設のことである。アメリカに本部を置く国際クラブハウス開発センターが認定機関であり、世界三十カ国四百カ所以上のクラブハウスがある。日本には現在五カ所あるが、北海道にはない。
クラブハウスと認定されるには、利用者と職員は対等であり(それゆえ利用者はここでは会員と呼ばれる)、全員が施設運営に関与するという理念を持つこと、両者が一緒に施設運営についての訓練を受けること、一定のプログラムを実践すること−などの要件を満たさなければならない。
アジア地域唯一の訓練施設が韓国ソウルにあるクラブハウス「泉のわく家」である。
今夏、その施設を見学する機会を得た。事務室に仕切りの壁はなく、各部署を利用者と職員が一緒に担当している。受け付け、施設案内、自動車の運転、食事作りなど、各人ができる範囲の仕事を受け持ち、参加意識と責任を持っている。
私は以前、道内の地方都市にある精神病院の入院病棟を訪れたことがある。そこで受けた感想を、誤解を恐れずに言えば、入院患者たちは何もせず、外部との接触を絶たれ、時間が流れるのをひたすら待っているようにみえた。持てる能力は消失し、気力がそがれていくかのようであった。
「泉のわく家」の理事は、クラブハウス設立・運営に際し精神科医の理解と協力を求められるか、言い換えれば、精神病院がクラブハウスを良きパートナーと考えるか否かが、その成功の鍵であるという。
もっとも、道内にも認定を受けていないがクラブハウスのような施設運営をしているところがいくつかある。その存在をアピールするためにも認定施設となったらどうだろうか。
(片桐由喜・小樽商大教授) |
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