| 2004/10/10(日)朝刊 |
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即日検査 道など実施
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| 札幌市、導入めど立たず |
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エイズ(後天性免疫不全症候群)患者や、エイズウイルス(HIV)感染者が増加する中、道と旭川市は四月から、函館市は八月から、それぞれHIV抗体検査の結果が約一時間で分かる即日検査を始めた。小樽市も十二月からの導入を決めている。しかし、道内では、検査人数の多い札幌市だけが未定だ。エイズ問題への関心が薄れ、感染を知らないまま他人にうつして感染者が増えているとの指摘もある。即日検査の早期導入と夜間・休日検査の充実が求められている。(須藤幸恵 )
国は本年度、エイズ対策関連予算として百五億円を計上。地方自治体とともに、啓発活動や拠点病院整備など医療体制の整備、相談・指導体制の充実などに力を入れている。道内でも、感染拡大防止のためのHIV抗体検査を、道と旭川、函館、小樽各市の全保健所と札幌市各区の保健センターが匿名、無料で行っている。
即日検査の実施は国の施策で、秋田県や名古屋市などが既に導入。道の導入も全国的には先行例として注目されている。
その背景には、先進国の中で唯一、日本のみ患者・感染者が増え続けている事情がある。二○○三年末現在で、国内の患者・感染者は八千六百七十二人。道内でも年に十人前後の患者・感染者の届け出があり、累計で患者は四十五人、感染者は四十六人に上る。
道の即日検査は、採血した血液を遠心分離機にかけ、血清を検査キットにつけると、十五分ほどで偽陽性か陰性かが判明。採血から一時間ほどで結果が本人に知らされる。ただ、この検査法は精度が高いため、HIV以外にも反応して陰性か陽性かはっきりしない「偽陽性」となる確率が全体の1%ほどある。陰性でなかった場合は、確認検査に進み、結果は二週間後に知らされる。 |
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| <すぐに結果が>
道が4月から導入したHIVの即日検査キット。陰性でなければ真ん中の2つの白い部分に赤い線が出る |
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| ■不安を軽減 |
即日検査は、採血と検査結果を聞くために保健所へ二回足を運ぶ必要がない上、結果が出るまでの一−二週間、不安な思いをする必要もない。道疾病対策課は「精神的なストレスから解放され、検査の促進につながる」と期待する。
今年四−八月に、二十六の道立保健所で実施した検査は百八十三件。「即日」導入前の前年同期と比べ一・四倍に増えた 。 |
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| ■夜間、休日も |
一方、検査件数が道内の八割を占める札幌市では、人繰りの問題などから、即日検査導入のめどは立っていない。市は庁内でプロジェクトチームを発足させ、検査人数の多い夜間検査で実施できないかどうか検討している。
道の検査は月二回で平日のみ、札幌市も各区保健センターで月二回の平日のほか、夜間は年四回、休日は同二回に限られている。道立の各保健所には、一回当たり平均二、三人が訪れるだけだが、札幌市では、午後六時から二時間の夜間検査だけで平均四十人が訪れる。
同市健康衛生部は「現在の態勢では検査結果を知るのに、かなりの時間待つことになり、『即日』のメリットは少ない。すぐ知らせるには、大幅に人を増やす必要がある」。ただ、有料なら、札幌市内には即日検査している民間病院もある。
一方、患者支援団体など関係者の中には、即日検査の導入よりも、夜間・休日検査の充実を求める声があるのも事実。道は「夜間、休日の検査実施は検討課題」という。札幌市は「増やす必要があるとは認識しているが、休日・夜間検査の人数は伸び悩んでおり、原因の分析が必要」としている。 |
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