|
|
| 2005/04/03(日)朝刊 |
| |
| |
医師の研修、住民向け講習会…
道がサポート体制 |
| パンフレット配布 うつ病の自己診断も |
| |
| 厚生労働省の人口動態統計によると、二○○三年の道内の自殺者数は、前年比10%増の千五百三十一人と過去最多になった。交通事故死者の三・九倍に上り、人口十万人当たりの自殺率も二七・一と過去最悪だった。道は、道民向けの自殺予防パンフレットを二万部作成し、「うつ病や抑うつ状態になったらゆっくり休み、専門医と相談してほしい」と呼びかけている。(上村英生) |
| |
|
道が市町村や保健所、病院に配った、道民向けのパンフレット |
|
| |
| ●72%が男性 |
○三年の道内の自殺者数を年代別にみると、五十代が四百二十一人で最も多く、六十代(二百六十二人)、四十代(二百六十一人)と続く。男女別では、男性が72%を占めた。
明治三十年代以降の推移をみると、自殺率のピークは、一九五七年前後と八三年以降に次ぎ、今回が三つめ。九八年以降の今回は、平成不況と重なってピークの山が最も高い。特に、今回は五十代の男性が目立つのが特徴だ。
このため、道は緊急事態ととらえ、二○一○年までに自殺率を二六以下にする目標を掲げている。○三年十月から「北海道心の健康づくり推進連絡協議会自殺予防部会」を年に二回のペースで開いてきた。
森満・札医大教授を部会長とし、委員は札幌市、道いのちの電話の代表ら六人。二月末の部会では、「『うつ予防の日』とか『自殺予防の日』を設け、マチに出て啓発してはどうか」という意見も出た。
また、道は○三年度から、自殺予防対策に当たる保健師を育成し、市町村とともに住民向け講演会や学習会を開催。○四年度には道医師会と協力し、道内五カ所で産業医を対象にうつと自殺予防の研修会を開いた。
○五年度は新規事業として、四、五十代の働き盛りの自殺者の多い地域をモデル地区に選び、遺族や自殺失敗者の心のケアや、自殺の要因を分析し、相談に応じる人の研修などを進める。軽いうつ病患者が受診することの多い内科医を対象にした研修にも力を入れる。
自殺が多い春の季節を控えて三月下旬、道は自殺予防のパンフレット「こころの健康だいじょうぶ?」(十六ページ)を発行した。意外と知られていないうつ病の正体にクイズで挑戦。男性に増えている軽症うつ病や、見逃されやすい高齢者のうつ病などに関する事例を載せた。
漫画を見ながら気軽に読むに従い、うつ病の症状や治療法、家族のかかわり方の要点が分かるようになっている。自己チェック方法や相談機関の一覧も載せた。道内の市町村と保健所、病院に配布し、住民や患者に活用してもらう考えだ。 |
|