どきどき動物学園 作者のまるはまさん
みんなの応えん 一番のはげみ
 フムフムの中でみんなの人気を集めている四コマまん画「どきどき動物学園」。犬の三兄弟など動物たちがいつも、「くすっ」と笑(わら)わせてくれます。作者のまるはまさんはどんなふうにしてこのまん画をかいているのでしょうか。フムフムが三十一日で五百号になるのを記念(きねん)して、仕事場をのぞかせてもらったよ。《文・元井麻里子(もといまりこ)、写真・小川正成(おがわまさしげ)》

 まるはまさんの仕事場は、東京都文京区(とうきょうとぶんきょうく)にあるマンションの一室です。「住んでいるのは埼玉県(さいたまけん)だけど、仕事する時は、出版社(しゅっぱんしゃ)に近いこの部屋のほうが便利(べんり)なんだ」と言います。まん画家の仕事場には、いろんな道具や資料(しりょう)がいっぱいあるのかなと思ったら、意外や意外。大きな机(つくえ)にパソコンが一台、それから動物をかく時に参考(さんこう)にする図鑑(ずかん)や好(す)きな本が少し置(お)いてあるだけの、すっきりとした部屋です。

パソコンを使って、まん画に色をつけるまるはまさん。仕事中も楽しそうです
 「どきどき動物学園」のしめ切り日は、毎週水曜日と金曜日。しめ切り当日、まるはまさんは昼ごろから原稿用紙(げんこうようし)に向かいます。まずえん筆でまん画の絵を下がきし、次にまん画専用のペンで「ペン入れ」と呼ばれる清書をします。そのあと、これを「スキャナー」という装置(そうち)でパソコンに取り込み、あっという間に色をつけてしまいます。「昔はカラーペンで色をぬっていたから時間がかかったけど、今は便利になりました。パソコンは手放せません」と話します。

 ファンレターが届(とど)くことも多いまるはまさん。中には、小学生の時から何年も応(おう)えんしてくれていて、「この春、大学生になります」とうれしいお便(たよ)りをくれた女性(じょせい)もいるんだって。まるはまさんは「読者のみなさんからのファンレターは、すごくはげみになるんです」とにっこり。

 みなさんの中には、将来(しょうらい)まん画家になりたいなと思っている人も多いでしょう。まるはまさんも小学生の時から、「ずーっとまん画家にあこがれていた」そうです。どうしたら、まるはまさんのようになれるのでしょうか。

初公開! 「『どきどき動物園』は、こんなふうにペン入れをします」とまるはまさん
 「絵の練習も大事だけれど、友だちといっぱい遊んだりスポーツにはげんだり、とにかくやりたいことを思う存分(ぞんぶん)やっておくことはもっと大事です。子どものころの経験(けいけん)は、将来まん画をかくときのネタのもとになったりして、すごく役に立つんですよ」とアドバイスしてくれました。

おもしろいネタうかぶまで大変

 「どきどき動物学園」は一日だけでできあがるのではありません。しめ切り以外(いがい)の日も、まるはまさんは「なにかおもしろいネタはないかな」と考えているそうです。

 どんなネタがおもしろいのでしょうか。例(たと)えば、「ヤギがもし小説家(しょうせつか)の担当編集者(たんとうへんしゅうしゃ)だったら、ボツになった原稿用紙(げんこうようし)をいっぱい食べて太っちゃうだろうな…」というふうに、人間のくらしと動物の習性(しゅうせい)をうまく結(むす)びつけて考えるのがコツなのだそう。ユーモアが大好(だいす)きなまるはまさんは、まん画の登場人物が“ちょっとマヌケ”に見えるように心がけているんだって。
まるはまさんが描いてくれた自画像(じがぞう)。しめ切り前夜はいつもこんな感じなんだって

 でも、これがなかなか大変(たいへん)です。「しめ切り前夜のねる時間になってもネタがうかばなくて、仕方なくペンと紙を持ってふとんに入るんだけど、ペンをにぎって考えているうちについウトウトしてねむっちゃうんだよね」。シーツがボールペンのインクのあとだらけになってしまって、よくおくさんにしかられるそうです。

 まるはまさんは、この春中学一年生と小学五年生になる男の子のお父さんです。まん画のアイデアは、家で子どもたちと遊んだり、なにげない会話の中からひらめくことも多いそうです。

 「できあがったまん画を二人に見せて、『おもしろい!』と笑(わら)ってくれたら大成功(だいせいこう)。北海道のみなさんもきっとおもしろがってくれると自信(じしん)がわきます」と話していました。
 
 

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