 
お金(かね)が無(な)くてめがねが買(か)えない。歯(は)が痛(いた)くても治(ち)りょうを受(う)けられない−。そんななやみをかかえる人(ひと)たちを少(すこ)しでも救(すく)おうと、発展(はってん)とじょう国(こく)のスリランカ南部(なんぶ)にある人口(じんこう)約(やく)6万9千人(にん)のタンガッラでこのほど、めがねをプレゼントしたり、歯(は)を治(なお)したりするボランティア活動(かつどう)が行(おこな)われました。参加(さんか)した地域(ちいき)の子(こ)どもや大人(おとな)たちは、満面(まんめん)の笑(え)みで活動(かつどう)に感謝(かんしゃ)していました。《堀雅晴(ほりまさはる)、写真(しゃしん)も》
ボランティアが目と歯の治りょう めがねで視力アップ 「たくさん本読める」
| 母親(ははおや)や妹(いもうと)といっしょに会場(かいじょう)を訪(おとず)れ、もらっためがねをかけて笑(え)みをうかべるディヌーカさん(右(みぎ)) |
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「アイ・キャンプ」の会場(かいじょう)となったウィターランデニア学校(がっこう)には、朝(あさ)早(はや)くから長(なが)い行列(ぎょうれつ)ができました。アイ・キャンプを楽(たの)しみに、日(ひ)の出(で)前(まえ)に家(いえ)を出発(しゅっぱつ)する人(ひと)もいたほどです。参加者(さんかしゃ)のゆう導(どう)や準備(じゅんび)を担当(たんとう)したのは、めがねを世界中(せかいじゅう)から集(あつ)めたライオンズクラブの会員(かいいん)や、青年海外協力隊員(せいねんかいがいきょうりょくたいいん)らです。
| 歯(は)の治(ち)りょうを受(う)ける子(こ)どもたち。その場(ば)で歯(は)をぬくことになった子(こ)どももいました |
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視力検査(しりょくけんさ)や問(もん)しんを受(う)けた後(あと)、視力(しりょく)の悪(わる)い人(ひと)にはさっそく、各地(かくち)から寄(よ)せられた中古(ちゅうこ)めがねの中(なか)から自分(じぶん)の目(め)に合(あ)ったものがプレゼントされました。約(やく)二年前(まえ)から視力(しりょく)が落(お)ちてきていたというディヌーカさん(14)は「勉強(べんきょう)するとき、文字(もじ)が見(み)えづらかった。これでたくさん本(ほん)が読(よ)めます」とうれしそう。会場(かいじょう)では、約(やく)七百五十人(にん)にめがねがプレゼントされました。
スリランカは、日本(にっぽん)のように経済的(けいざいてき)には豊(ゆた)かではなく、日本(にっぽん)からも国際協力機構(こくさいきょうりょくきこう)(JICA(ジャイカ))などが支(し)えんをしています。
| スリランカで話(はな)されているシンハラ語(ご)で書(か)かれた視力検査表(しりょくけんさひょう)。検査(けんさ)には、日本(にっぽん)の青年海外協力隊員(せいねんかいがいきょうりょくたいいん)たちも協力(きょうりょく)しました |
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「アイ・キャンプ」の活動(かつどう)は、一九九九年に始(はじ)まりました。JICA(ジャイカ)が日本(にっぽん)で行った研修(けんしゅう)に参加(さんか)したスリランカの人(ひと)たちでつくる同窓会(どうそうかい)が、「自分(じぶん)たちにできることはないか」と始(はじ)めたのがきっかけでした。JICA(ジャイカ)スリランカ事務所(じむしょ)によると、視力(しりょく)が落(お)ちても、めがねを買(か)うお金(かね)がないため、よく見(み)えないまま生活(せいかつ)している人(ひと)がたくさんいるそうです。
めがね技師(ぎし)や眼科医(がんかい)はボランティアでの参加(さんか)で、機材(きざい)もコロンボから持(も)ちこみました。
| キャンプは、会場(かいじょう)となった地域(ちいき)にとって大(おお)きなイベント。活動(かつどう)した人(ひと)たちに感謝(かんしゃ)し音楽(おんがく)やおどりもひろうされました |
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眼球(がんきゅう)が白(しろ)くにごる白内障(はくないしょう)という病気(びょうき)としんだんされた人(ひと)は翌日(よくじつ)、病院(びょういん)で手術(しゅじゅつ)を受(う)けました。女性(じょせい)のおぼうさんのチャンデマさん(66)は「これまではお経(きょう)を読(よ)むのも大変(たいへん)でした。(アイ・キャンプのように)良(よ)いことをすると、後(あと)で必(かなら)ず返(かえ)ってきますよ」と感謝(かんしゃ)していました。
子(こ)どもたちは式典(しきてん)でおどりや演奏(えんそう)をひろうしたりと裏方(うらかた)としても大(だい)かつやく。JICA(ジャイカ)職員(しょくいん)の飯田学(いいだまなぶ)さんは「こうした活動(かつどう)を子(こ)どもたちに見(み)てもらうことで、ほうしする気持(きも)ちのすばらしさを感(かん)じてもらえたのでは」と手応(てごた)えを感(かん)じていたようです。
今年(ことし)は、歯(は)の治(ち)りょうを行(おこな)う「デンタル・キャンプ」も初(はじ)めて行(おこな)われました。治(ち)りょうを受(う)けたヌワンギさん(11)は「八キロはなれたところにしか歯科医院(しかいいん)がないし、なかなか行(い)けません。だから本当(ほんとう)にありがたい」と喜(よろこ)んでいました。 |