ぼくが仲間といっしょにつくったゲームソフト「ポケットモンスター(ポケモン)」が世に出てから、五年あまりたちました。北海道の小学生はポケモンとどう付き合ってくれているかな。
ポケモンは、ぼくが子供のときに熱中したこん虫採集などの遊びがもとになって生まれたゲームです。
都会では今、野原を走り回って虫をとる体験なんて、ほとんどできなくなっているよね。ポケモンのゲームには、自然が少なくなった時代の子供たちに、ぼくが体験したぞくぞくする楽しさを味わってもらいたいという思いがこめられているんだ。
そんなポケモンの原点でもあるぼくの子供時代のことをこれから話すけれど、その前に、ポケモンのことをあまり知らない読者のために、少し説明をするね。
ポケモンのゲームは、優しゅうなポケモン・トレーナーをめざす主人公がいろいろなポケモンを集め育て、ライバルのトレーナーたちと戦いながら物語を進めます。
ぜひ知ってほしいのは、通信ケーブルで友達のゲーム機とつなげば、ポケモンを交かんできる点です。交かんする方がポケモンの成長スピードなどがより高まるんだよ。
一人で遊ぶより、交かんすることでもっと楽しくなるのが、それまでのゲームとはちがう特色なんだ。だから、友達とポケモンでいっしょに遊んだことが、おとなになってみんなの大切な思い出になってくれるとうれしいな。
さて、前置きがちょっと長くなったけれど、ぼくの子供のころの話を始めるね。
東京都世田谷区のサラリーマン家庭に生まれ、ぼくが生後間もなく、両親は東京の西部の町田市に移りました。
今の町田市は人口が密集した通勤者のマチだけれど、ぼくが小学生のころは、意外に自然が残っていて、原っぱや用水路、ぬま地などが結構いっぱいあったんだ。
そんな自然の遊び場で虫や魚をとるのが、ぼくの日課のようになっていたね。
とくに、ぼくを夢中にさせたのが、最初にもふれたこん虫採集。中でも思い入れが強かったのはクワガタかな。
そしてぼくはついに、クワガタをつかまえる秘策を考えついたんだけれど、その話は次回にするね。 |