みんなは「大空を自由に飛んでみたい」という夢を持っていませんか。私も子どものころはそうでした。いま北見市にあるグライダーの愛好団体「エアロスポーツきたみ」の主任教官をしています。小さいときからの夢を実現させたわけです。
生まれたのは山形市です。兄と二人兄弟でした。五さいのころに父が亡くなり、中学まで母の実家で育てられました。飛行機に最初に興味を持ったのは小学四年のときです。母に買ってもらった「驚異の航空」という本がとてもおもしろかったんですね。
もともと勉強は理科とかが好きで、「どうして電波がとどくのか」とか科学的なことに関心を持っていたのです。その本をきっかけに飛行機にのめりこんでいきました。図書館にあった飛行機についてのありとあらゆる本を読みました。それで六年生になると、将来は旅客機のパイロットになりたいと思うようになるんです。
そのころ買った本でいまでも家に残っているのが「少年少女科学全集・航空の世界」です。それを読んで、「飛行機はどうして飛ぶのか」と真けんに考えるようになりました。そこで熱中したのがゴム動力で飛ばす模型飛行機です。できるだけ遠く、できるだけ長い時間を飛ばそうと、毎日模型作りに打ちこんでいました。
でも中学に入ると「体を動かすほうがいいかも」と体操クラブに入ってしまい、あれだけ熱中していた飛行機とはしばらくはなれてしまいます。それが二年生になってまた飛行機にもどります。県の模型飛行機大会というのがあったのですが、それに出るためには中学の科学部に入っていないとだめでした。大会に出場するために入部したのです。
いまから考えると、そこで出会った部担当の先生がその後の自分の人生に大きなえいきょうをあたえることになりました。その先生は理科の担当で子どものころから飛行機が大好きだったんです。大学時代にはグライダーにも乗っていました。先生はいろいろな知識もあったので、模型飛行機をつくるときにたくさん教えてもらいました。そして私も同じように大学でグライダーに乗るようになるのです。 |