| 狂牛病の正式名称は、牛海綿状脳症。牛の脳に小さな穴が空き、発病すると自力で立てないなどの運動障害や神経症状が出て、発病後二週間から半年で死ぬ。病原体であるタンパク質の異常プリオンが脳や脊髄などに蓄積して発症する。同種の病気に、羊の「スクレイピー」などがある。 狂牛病は、スクレイピーにかかった羊の肉や骨が飼料になり、これを食べた牛に広がったと推定されている。 感染した牛の脳や脊髄を再利用した肉骨粉を含む飼料を通じてさらに感染が広まったとされるが、潜伏期間が二−八年と長く、感染源の特定は難しい。 英国で一九八六年、牛の奇病として初めて発症が確認された。その後、英国を中心に大流行し、約十八万頭が発症した。 日本はこれまで、防疫体制が万全であるなどとして「発生の可能性は極めて低い」と胸を張ってきたが、九月に千葉県の農場でアジアで初の感染牛一頭が見つかり、世界で十九番目の発生国となった。 肉骨粉はペットフードにも多用されているため、猫への流行を懸念する研究者も多い。 |
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