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Q 肉骨粉がなぜ問題
A 飼料などに安く再利用/半面で病原体運ぶ恐れ

 肉骨粉は牛や豚などの食肉を除いた後、骨や内臓を加熱処理して脂分を除き、乾燥、粉砕したもの。栄養豊富で、家畜のエサ、ペットフード、肥料に活用されてきた。国内では年間四十万トンの肉骨粉を製造。輸入も年十七万トンあり、畜産資源を再利用する仕組みを支えてきた。

 利点の半面、狂牛病の病原体であるタンパク質の異常プリオンを運ぶ。千葉県で見つかった感染牛の感染ルートはなぞのままだが、有力なのは肉骨粉説だ。

 なお、病死牛など食肉に使えない牛も、肉骨粉に回される。千葉県の感染牛も、最初に敗血症と誤診された後、胴体は肉骨粉に加工された。

 農水省は一九九六年四月、牛の肉骨粉を牛の飼料に使わないよう行政指導した。だが、今年九月に国内初の狂牛病感染牛が見つかった後、国内の一部農家が安くて便利な肉骨粉を使い続けていた実態が明らかになった。農家が知らないうちに、飼料の製造・運送過程で牛用飼料に肉骨粉が混じる可能性も指摘された。

 このため農水省は、九月に肉骨粉の牛用飼料への使用を法で禁じ、十月には輸入、製造販売を禁止した。しかし対応が遅れたため、既に牛への感染が広まっている恐れも指摘されている。

 狂牛病に詳しい山内一也東大名誉教授(日本生物科学研究所理事)によると、狂牛病に感染した牛の脳を乾燥させた粉末〇・一グラムで感染力を持つ。狂牛病の病原体の異常プリオンが人に感染して起きる病気が「新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病」。発症後約一年で死に至る難病だ。英国を中心に約百人の患者が確認されている。


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