| 世界銀行が一九九九年に公表した資料によると、世界の喫煙人口は約十一億人。大人の三人に一人が喫煙者で、二〇二五年ごろには十六億人に達する見通し。 喫煙者の80%は中・低所得の発展途上国の国民が占め、喫煙率は全体的に中・低所得国の男性で増え、高所得国の男性は減っている。 ただ、高所得国の一部では十代の若者や女性の喫煙率は上昇。若年層からの喫煙は、成年になってから、たばこが原因の病気で死亡する危険性を高める。世界では毎日、八万二千−九万九千人の若者がスモーカーに仲間入りし、ニコチン依存症に陥るという。千歳市の全人口に匹敵する数だ。 たばこによって、日本では一年間に余計な医療費が一兆二千億円かかると推計されている。医療保険財政立て直しと国の活力持続のため、その圧縮が厚生行政の大きな課題。だが「喫煙天国」日本への海外メーカーの売り込みもし烈で、禁煙運動家の間には「まるでアヘン戦争(英国がインド産のアヘンを清に売りつけた結果起きた十九世紀の戦争)だ」との声も出ている。 |
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