もっと知りたい 人類の起源と系譜

<めもらんだむ>

 人類は、進化を進めた直立二足歩行をなぜ行うようになったのか。

 直立すれば遠くを眺めることができることから、ヒトを捕食していた猛獣から逃れるために、直立するようになったという説がある。また、直立すると、四足でいるときよりも頭の位置が高くなり、風に当たりやすくなる。それで直立することで、活発に活動して熱を出す脳を冷やした、との説もでた。

 「イーストサイド物語」という考え方もある。これはミュージカル「ウエストサイド物語」からの造語だが、約一千万年前からの地球規模のプレート運動で、東アフリカに大地溝帯がつくられ、アフリカの広大な熱帯雨林は東西に分断された。当時、ここで生活していた化石類人猿は地溝帯によって分断された。

 地溝帯の東側は乾燥して、熱帯雨林が草原に変わり、主に木の上で暮らしていたヒトの祖先は地上におり、直立二足歩行を始めた。地溝帯の西側はジャングルが残り、チンパンジーへと進化したというのだ。

 直立二足歩行のスタートをめぐっては、このように諸説あるが、どれも決定的な説とはなっていない。一方で、二足歩行が始まった明確な理由はなく、偶然性を指摘する声も出ている。
    

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北海道新聞
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