もっと知りたい ミネラルウオーター

Q 今後の動向は
A 町おこしの起爆剤狙い海洋深層水がブームに

 ミネラルウオーターを製造している北海道の企業は、十数社。日本ミネラルウォーター協会によると、〇二年の道内生産量は二万二千七百七十八キロリットル。全国の生産量に占める割合は2%だが、都道府県別では全国で八番目に多い。首位の山梨県は国内の全生産量のほぼ半分を占め、これに兵庫、鹿児島、静岡などが続いている。

 ミネラルウオーターを「町おこしの起爆剤に」と考える自治体も目立ち始めた。最近の流行は、海洋深層水だ。後志管内岩内町は「深層水対策室」を設け、来年秋以降、沖合七・七キロ、水深三〇〇メートルの海中から取水を始め、民間企業にさまざまな商品の原料として使うよう呼びかけている。桧山管内熊石町などでも海洋深層水の利用に取り組んでいる。

 酒類・飲料卸の北酒連は、「ミネラルウオーターの取扱量はこの五年間で四、五倍に増えた」としている。

 ただ、個々の企業を取り巻く状況は厳しいようだ。

 「羊蹄のふきだし湧水(ゆうすい)」を販売している北海道ミネラルウォーター(本社・後志管内京極町)の駒谷光治社長は、「出荷量は十年前の三倍だが、売り上げは約一億円で横ばい」という。樽前山ふもとの水を販売している王子サーモン(同・東京)は「事業を始めて六年目の本年度、初めて損益分岐点を超えられそう」と話している。

 大手メーカーを交えての価格引き下げ競争は激しさを増しており、販売量は増えても利益がなかなか出ない状況となっているのだ。消費者の側からみれば、こうした競争がさらに続けば、ミネラルウオーターの値段は今後、ガソリンよりずっと安くなる可能性もありそうだ。


戻 る
北海道新聞
Copyright(c) The Hokkaido Shimbun Press.