もっと知りたい 水質調査の実態

Q 改善するには
A 生活排水の適正処理を

 国立環境研究所の田中敦さんによると、摩周湖の水質がいいのは≪1≫流入、流出河川がない≪2≫集水域に農業、牧畜、工業、人間活動などがなく、国立公園の特別保護地域で立ち入り等が制限されている≪3≫深い湖で面積に比べ容積が大きい≪4≫(結果として)魚類などが少なく、栄養塩が頻繁に循環していない−ため。

 ただし、透明度は○二年度十八メートルと過去に比べ低下しており、田中さんは地球環境の面で、摩周湖の水質変化に注目している。

 一方、河川や湖沼の水質を維持、改善するためには、いかに人的活動による排水の流入を抑えられるかがカギとなる。例えば、大さじ一杯(十五cc)のてんぷら油を、魚が住める水(BODが一リットルあたり五ミリグラム以下)に薄めるためには、浴槽十五杯(約四百五十リットル)の水が必要といわれており、特に生活排水の適正な処理が課題となりそうだ。

 環境省によると、水質浄化の効果的な手段は、流域で下水道や浄化槽、農業排水設備などを整備すること。湖では、底をしゅんせつしたり、アシを入れたりする方法も取られることがある。

 ちなみに、国土交通省の○二年度のデータによると、環境保全への下水道施設の貢献度を示す都道府県別「下水道水環境保全率」で、北海道は滋賀県に次いで全国二位。○二年度の下水道普及率は同五位となっている。


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北海道新聞
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