容器千四十体、ウランにして約四百十六トン。泊原発がこれまで排出した使用済み核燃料の総量だ。一部が仏、英の再処理工場、青森県六ケ所村の日本原燃の施設(再処理工場建設中)へ送られ、七百九十三体は泊原発敷地内に保管されている。
使用済み核燃料は再処理工場でプルトニウムやウランを取り出した後、ガラス固化体に加工、六ケ所村の施設で三十−五十年間、熱を冷ます。日本で高レベル放射性廃棄物と呼ぶのは、このガラス固化体だ。国内ですでに二万本相当の使用済み核燃料が発生、二○二○年には四万本に達する。
国はこの四万本を三〇〇メートル以深の地下に埋める「地層処分」を計画。しかし、処分場の場所は未定、処分技術も研究開発中。原発批判派から「原発はトイレのないマンション」と言われる。
地層処分技術の研究開発は、留萌管内幌延町の日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センターなど二カ所で行っている。同町はかつて高レベル放射性廃棄物中間貯蔵施設を誘致したが、反対の声が強く、最終的に「核廃棄物を持ち込まない」との条件で同センターが建設された。 |