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| 2003/04/12(土) <3> 6、7丁目 |
| 札幌市中央区の狸小路商店街の散歩も残り半分に。三回目はラーメン屋が続々出店し「狸 めんこい通り」として新たな観光名所になった六丁目と、多彩な店が集まり独特の存在感を放つ七丁目を−。(鈴木順子) |
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下倉孝商店 活きが自慢、天然の魚介
とらや製帽 制帽一つ一つ手作り 平和撞球場 プロがビリヤード指導 レストラン春さめや 新旧2つの趣、異色の“同居” |
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品物の良さで定評があるという魚屋「下倉孝商店」をのぞくと、活きのいい大ぶりの魚介類が所狭しと並んでいた。銀色に輝くサバ、丸々と太ったタラ、体長七〇センチもあるタイ。壮観だ。 「質にこだわるんですね」。記者がうなると、下倉孝社長は「こだわってるんじゃないんだ。天然ものを売りたいだけ。養殖ものは何が入ってるかわかんないでしょ」 天然ものを求めて、九州など道外の市場から直接仕入れることも。「体にいい物を食べたいって人が買いに来るね。本州のお客さんも多いよ」 本物志向がこだわりにもつながる。「だからめんたいこでも自分で作るのよ。添加物なし、無着色」。手作りのめんたいこを一口いただくと、驚くほどきめが細かくなめらかだった。 再びアーケードの下を歩いた。「無風MUFUU(むふう)」という面白い名の店があった。藍(あい)や柿渋、泥など天然染料で染め、やわらかい風合いに仕上がった洋服を扱う。トンボや竹をあしらったTシャツやトレーナーを着れば気分も和みそう。 さらに西へ向かうと、古いアーケードが残り、どこか無国籍な空気が漂う七丁目だ。 「とらや製帽」は道警やJR、自衛隊などの制帽づくりを一手に引き受ける道内唯一の会社。創業は一九三三年(昭和八年)。当初は民間企業の帽子も手がけていたが、四十年ほど前から官庁の制帽中心に。当時、市内には民間企業の帽子を作る工場が三、四軒あったが、安い輸入品などに押され、次々に閉鎖していったという。 それにしても制帽が、一つ一つ職人さんの手作りだとは驚いた。 事務所に併設された工場で、二代目の足利義郎社長(70)が丸い金型の付いたアイロンの整形機を動かしていた。帽子の最後の仕上げで、しわの寄った生地をぴしっと伸ばすという。 「帽子は洋服とちがい立体的なので、機械による自動化は難しいんですよ。製帽は貴重な技術です」 外へ出るととっぷりと日が暮れていた。夕食の時間だ。ドイツ家庭料理の看板を見て「ノイ・ガーデンコート」に入った。昨年十一月に開店。店主の郷律子さんが食材から店の内装まで徹底的にドイツにこだわった。 ドイツビールを頼んだ。苦味が少なくてさらさら。これならいくらでも飲めそう。ドイツの代表的な料理「アイスバイン」(二千円)は軟らかく煮込んだブタの骨付きすね肉。ソースのうまみが効いたとろとろの舌ざわりに言葉が出ない。 おなかがいっぱいになったところで、「平和撞球場」で毎週木曜の夜に開かれるビリヤード教室に参加した。講師は山形信也プロ。参加費は一時間五百円のゲーム代だけで、初めての人も訪れる。この日は記者を含めて男女九人が集まった。 「右腕はひじを動かさず、腕だけ動かして」。山形プロの指導で、球を突くキューを構えてみるが、姿勢がぐらつく。なかなか難しい。 スコン! 球を突く小気味よい音の合間に「すげえ」「ああ、残念」とにぎやかな声が上がる。みんな和気あいあいとプレーを楽しんでいた。 帰り道、一つの建物に二つの入り口がある不思議な店を見つけた。「レストラン春さめや」と居酒屋「隠れ肴(かくれな)」。一軒の民家を改装し、全く異なる雰囲気の二店を同居させた。「春さめや」は、タイルを張ったテーブルやカラフルな原色のソファがポップな印象。一方「隠れ肴」は昭和初期の民家を再現した趣のある店だ。 |
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