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| 2003/04/15(火) <4> 8、9、10丁目 |
| 札幌市中央区の狸小路商店街を1丁目から7丁目まで順に歩いてきた。散歩の最後は、青空の下にのどかな道が続くアーケードのない小路へ。しゃれた飲食店や洋服店がある8丁目、オーナーのこだわりがうかがえる店が建つ9丁目、夜は赤のれん街に変身する10丁目を紹介しよう。(鈴木順子) |
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さかもと リサイクル店のはしり
FAB cafe 太陽の光さんさん 徳丸 昭和初期ほうふつ 石川美術 明朝の骨とうも |
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開店は一九七四年。看板に「金融流れ・質流れの店」とあるように、当初は倒産した会社などから格安で仕入れたバッタ品や質流れ品を扱っていた。近年は個人の持ち込みと店じまい時の商品の買い取りが中心。最近あちこちで見かけるリサイクルショップのはしりだ。花の飾りのついたシルバーの指輪(三百円)を買って店を出た。 「昔からあったようなイメージの店とよく言われます」。「FAB cafe(ファブ・カフェ)」の店主、倉谷孝二さん(44)の話にうなずいた。 オープンは四年前。この一年ほどの間に市内に続々登場したカフェの先駆的な存在だ。古書店や古美術店が並ぶレトロな印象の八−一〇丁目かいわいの中に、溶け込んでいる。 白を基調にした店内に、やさしいぬくもりのある木の家具が映える。アーケードのある狸小路への出店も考えたが「光が入ってこないのが大きなネックでした」。南向きの大きなガラス窓からさんさんと降り注ぐ太陽の光は、店の重要なアクセントになっている。 九、一〇丁目は終戦後に開かれるまではススキが生い茂り、民家と畑ばかりだったという。引き揚げ者のために建てられたバラックが今も残る。 さらに時代を逆戻りしたような建物があった。黒く塗装した板張りの外壁に覆われた焼き鳥屋「徳丸」は、昭和初期の建物を再現したという。 五年前に完成した約二百五十平方メートルの建物は、店とオーナーの自宅からなる。祖父が木材建築業を営んでいたというオーナーの自宅に眠っていた古い建具を中心に、新しい建具も使って建てられた。 内装も古きよき時代にこだわった。黒光りする木のテーブル、古い板を渡したカウンター。明治初期の掛け軸や江戸時代の大皿が彩りを添える。 一〇丁目の「石川美術」は二十五年前に開店。中国や韓国の古代の焼き物を中心に扱う。店内には鳳凰(ほうおう)を描いた明朝時代のつぼや、高麗時代の寺院の鐘が並ぶ。 この店の裏手の小部屋を使い、経営者の石川博明さん(62)が三年前に開いた店が「うら」だ。ライターやカメラ、おもちゃなどを置いている。「何でもやんなきゃなんない時代に入ったってことだね、時代の流れっちゅうのは恐ろしいよ」 石川さんによると、最近は中国や韓国が豊かになり、買い付けに行っても骨とう品を売る店や人がめっきり減ったという。不景気も重なり、苦肉の策で始めたのが「うら」。「焼き物は神経とがらせなきゃなんない。うらの方は気楽にできて、極端に安心感あんだわ」 その斜め向かいには「寛永堂美術店」。三年前に先代の父を亡くし、四十五年の歴史を持つ骨とう店を継いだ二代目の山田裕代表(25)が、昨年五月に「若い人が集まる店を」と改装オープンした。 山田さんは「若い人がいきなり骨とうの世界に目を向けるのは難しい。敷居の高すぎない店にしたかった」と、くったくのない笑顔を見せる。 普通のフィルムで二倍の枚数が撮れる一九六〇年代のハーフカメラ、スピーカー付きラジオ、木製の文机−。商品も山田さんの感性に引っかかった物ばかり。ラップミュージックが流れ、お香がたちこめる。 昼間は静かな一帯が、夜は赤のれん街に。通りをはさんで向かい合わせに焼き鳥屋が四軒。どの店からも高らかな笑い声がもれてくる。 いつも込み合うという焼き鳥屋「金富士」は、真っ赤な顔でビールをあおるスーツ姿のサラリーマンで満席だった。焼き鳥は一皿二−四本ですべて二百円台。目を疑うほど安い。たらふく食べて飲んでも二千円台だった。 |
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