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比例代表・民主党 地元と中央 非難応酬
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| 「一生懸命やっている自治労を敵に回すようなことはしない方がいい。あなたも総理を目指す人なんだ」。今月九日、10区(空知管内)の民主党前職小平忠正の応援に深川入りした党代表鳩山由紀夫に、党北海道代表代行の風早俊男が諭すように語りかけた。 二人の会談は、鳩山の公明党・創価学会批判に起因する。道内十三選挙区で自民党候補としのぎを削る民主党勢にとって、公明票の動向は雌雄を決するカギ。各地の悲鳴にも似た苦情に、党北海道選対委員長の中沢健次は公明党道本部を訪れ、「(鳩山発言は)無礼だった」と頭を下げた。 党首のプライドを逆なでされ、今度は鳩山が激しく反応した。比例代表道ブロックの単独候補でもある中沢を指し、鳩山は「これでは順位も考えざるを得ない」などと、単独比例候補四人のうち最高齢の中沢を、当選が厳しくなる最下位にランクするかのような考えを露骨に漏らし始めた。 鳩山の怒りを伝え聞いた党北海道側も態度を硬化させた。中沢は民主党の支持労組で道内最大組織の自治労道本部出身。自治労幹部は「そんな仕打ちをすれば自治労は選挙で寝る」と明言。自民党が新人候補のテコ入れで攻勢をかける鳩山の地元9区(胆振、日高管内)を引き合いに、「労組の中核部隊が動かなければ、鳩山の当選もない」とけん制した。 陰湿なさや当てに民主党北海道内からは「鳩山は道内の選挙事情を知らなさすぎる。中沢を四位にしたら党分裂だ」との懸念も。党内での中央と地方の非難の応酬、憎悪の悪循環にピリオドを打つべく、すでに道議を引退した長老格の風早を使者に、仕切り直しの機会としたのだった。 「謝罪は党北海道の判断でやった。公明を自民側に追いやる必要もない」と説く風早に、鳩山は「私は党首として自公保政権と対決する立場がある」としながらも、中沢らへの深追いは避け、最後は「ありがとうございます」と矛を収めてみせた。 十二日夜、民主党が決定した比例代表順位で一位となった中沢は、岩見沢市での自らの出陣式の最中に知らせを受け、「民主党の候補者全員を当選させることが私の至上命題」と顔を紅潮させた。 「中沢四位」の懸念は杞憂(きゆう)に終わった。が、党代表との絶えない摩擦に民主党北海道幹部らもさすがに苦り切った表情を隠そうとしない。「本当の敵の自民と戦う前に、身内の問題の処理に追われるのはたくさん」。いったん芽生えた感情のすれ違いは、総選挙後に再び火を噴くのでは−そんな不安も渦巻いている。 (敬称略) |