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1区 札幌市中央区、南区、西区 神話衰えドブ板徹底
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| 「『背水の陣』の戦いです」。民主党前職の横路孝弘は三日午後、札幌市中央区のホテルで開かれた集会で、七選への決意を語った。前道知事として抜群の知名度を誇り、プライドの高い横路が「背水の陣」という言葉まで使うのは、今回の戦いの厳しさを痛感しているからだ。 「支持者宅にぜひ連れていってほしい」。民主党の札幌市議・猪熊輝夫(南区)は横路から頼まれ驚いた。四月中旬、朝から夕方まで約百軒を案内して歩いた。こうした地道な取り組みは昨年暮れごろから始まった。横路自身が「道議や市議と支持者宅を回るのは初めて」と認めるほど、かつてない「ドブ板」に徹している。 前回総選挙では、横路は民主党結成直後の多忙の中、ほとんど選挙区入りせずに中央政界の復帰を果たした。今回は対照的に、五月だけでも東京と札幌を約十回往復。平日も日帰りで地元に戻ることもあった。 横路陣営の危機感を裏付けるものは数多くある。 五月二十六日、札幌市南区真駒内で開かれた国政報告会。約三百五十人の出席者の約七割がお年寄りだった。父の故節雄時代からの横路後援会の高齢化は以前から指摘されていたが、それが隠し切れなくなった。 旧社会党系労組の足腰の弱体化も深刻だ。昨春の札幌市議選で、横路の地盤で民主党現職と新人各一人が落選。昨年九月の党代表選では鳩山由紀夫や菅直人に大敗した。選対本部長後藤森重は「もう横路神話なんてない」とまで言い切る。 自民党の相手は新人で参院選の出馬経験を持つ元道議、木本由孝だ。地元市議や道議を動員した「組織選挙」を展開。その数は民主党七人に対し、自民党は二倍の十四人。この差が横路の緊張感を一層高める。 自公保連立政権による自公選挙協力の行方も、横路には気がかりだ。公明党道本部幹部は「1区は自公路線を鮮明にしないで、と要請を受けた」と打ち明ける。「激戦区ならわかるが、あの横路さんがすごい危機感だ」と驚く。 自民党は木本を比例代表に重複立候補させ、小選挙区で敗れた場合でも、惜敗率での復活当選をうかがう。知事選で自民党に圧勝を続けた横路にとって、木本が善戦し、惜敗率で救われる事態は屈辱に近い。総選挙後の党本部での影響力にもかかわってくる。 そんな悪夢を振り払うため、前知事のドブ板選挙はきょうも続く。 (敬称略) |