|
13区 釧路・根室管内 争う盟友 確執避ける
|
| 公示日の十三日朝、釧路市の八幡神社で、自由党前職(比例代表)で今回は小選挙区に挑む鰐淵俊之の選対本部長、清水闊(元釧路市議)と、自民党前職北村直人の選対本部長、栗林定徳(運輸会社社長)が偶然、顔を合わせた。ともに「必勝祈願」。栗林は「運命でこうなったが、お互い頑張りましょう」と握手を求め、清水はさわやかな笑顔でこれを受けた。 一九八〇年代から釧路市長・鰐淵と北村はがっちりスクラムを組み、革新が勢力を誇った釧路、根室を保守地盤に塗り替えた。前回衆院選でも、同じ新進党から鰐淵は比例代表、北村は選挙区で出馬、ともに議席を獲得した。 清水は、前回衆院選で北村選対の本部長代行。栗林は鰐淵の釧路市長選で選対本部長を務めた、いわば「盟友」。かつて同神社にともに足を運んだ間柄だ。 その後、新進党解体、北村の自民復党を受け、今回は一転して、対決の構図に。両陣営は当然、支持層も選対関係者も「知った人ばかり」。選対幹部の元には、相手陣営から支持を求めるはがきが届く。「名簿は重なるが、この人は外せといちいち指示もできないから相手の幹部にも出しているのでは。仕方ないよ」と清水は苦笑する。 「骨肉の争い」の様相は、見えてこない。両陣営は「政党が違えば、党と党の戦い。相手に恨みはない」と口をそろえる。 重なる支持層に配慮し、両陣営には「批判はかえって不利」との思惑もある。鰐淵は「政治家は信念を貫かなければ」と主張するが、「北村への批判というより、次回、比例代表に回る北村が名簿一位とは限らない、という親心にも似た心配があるようだ」(鰐淵陣営)。 鰐淵選対を飾る推薦状は今回、わずか六枚。一方、前回の対戦相手だった自民党道連会長鈴木宗男(比例代表道ブロック一位)の支援を受け、保守一本化を図る北村選対は、天井まで推薦状が埋め尽くす。 釧路市中心部にある北村選対事務所の前を二十日、鰐淵の選挙カーが通りかかった。栗林が手を振る。「違和感はないんですよ。鰐淵さんは鰐淵さんで応援する人が必要なのだから、ご苦労さまと言いたい」 北村本人も街頭演説や集会で、鰐淵について触れようとしない。 (敬称略) |