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9区 胆振、日高管内 迫る圧力 苦悩の道議
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| 「ありがたい。感謝している」。公明党からの推薦内定が明らかになった五日朝、自民党新人の岩倉博文は関係者からの電話に喜びを隠さなかった。 正式出馬表明は三月と遅れたが、党道連会長鈴木宗男による公共事業確保を願う土建業者へのテコ入れなどを追い風に、保守一本化は順調に進み、「民主党の鳩山由紀夫氏の背中が見えてきた」(陣営幹部)。その上で、9区管内で二万五千票ともいわれる基礎票を持つ公明党の支援で、一気に接戦に持ち込める可能性が出てきたからだ。 ただ、「気がかりの一つ」と陣営幹部が警戒感を示すのが、無党派層の動向に加え、大票田の苫小牧市内で保守支持層に隠然たる影響力を持っている元道議の橋浪蔵と、その後継として一九九九年の道議選で初当選した遠藤連の存在だ。 橋は、衆院選では鳩山を初当選時から一貫して支援し、九五年の知事選をめぐるトラブルで自民党を離党。無所属で出馬した遠藤も道議会での会派は自民党・道民会議に所属したが、いまだ入党していない。橋から引き継いだ後援会は鳩山支持者が多い。 その遠藤−橋ラインへの圧力は鈴木が道連会長に就任した今年三月から、急速に強まった。同月に苫小牧選出で無所属だった道議板谷実が入党。遠藤に対しても道連幹事長の高橋一史らが「会派離脱か入党か」とたびたび迫ったという。 結局、四月末に開かれた岩倉連合後援会の設立総会で遠藤は、支援議員の会の幹事長に祭り上げられた。岩倉陣営幹部は「党派にこだわらない支援議員の会設立は、難しい立場の遠藤を入りやすくするための仕掛けだった」と振り返る。 衆院が解散になった二日夜、日高管内静内町で開かれた岩倉の集会。党道連会長鈴木の前で、遠藤は「鳩山氏は地元のことを考えていないようだ」と鳩山批判を公然と行った。 だが、遠藤のつらい立場は続く。橋は「引退した身なので動かない」と周辺に漏らすが、「橋個人票は今でも一万数千票あり、最後は鳩山へ動く」(岩倉陣営幹部)との見方が消えていないからだ。 「幹事長としてやるべきことはやる。でも浪花節と言われるかもしれないが、橋さんと簡単にたもとを分かつ気はない」と遠藤。四日は街宣車で苫小牧市内を遊説したが、静内でのような明確な鳩山批判は聞かれなかった。 (敬称略) |