■ 生命の森で
−知床自然日記−
流氷で埋まるウトロ港
2007.03.20 撮影
埋まる港
ここ数日、冬型の気圧配置が安定して続いたことで小規模の流氷の帯がウトロにやってきた。一つ一つの氷も小さく、とても頼りない流氷。押し寄せてきた氷が、ウトロ港の中をパズルを敷き詰めたように埋め尽くしていた。これが、この冬の最後となってしまうかもしれない。なんとなく寂しい気もするが、しっかりと見ておこうとシャッターを切った。
今冬の流氷は、まったくといっていいほど安定することがなかった。「流氷原」という言葉で、水平線まで真っ白に埋まった白い大地を表現することがあるのだが、一度もその言葉通りの景色になることはなかった気がする。記録的な暖冬など、いろいろな情報が取りざたされる中で、はたして流氷にどれほどの影響があったのだろうか。流氷は多い年もあれば、少ない年もある。自然とはわからないことばかりだ。また来年、美しい流氷がやってきてくれることを期待したい。
(藤川友敬)
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