北海道新聞 道新ビジョン

聖地にかける

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聖地にかけるタイトル タイトル
大菅 小百合 おおすが・さゆり 1980年10月27日、根室管内標津町生まれ。スピードスケートの名門・白樺高出身で、2002年ソルトレークシティー五輪五百メートルで12位。自転車では03年に全日本選手権五百メートルタイムトライアルを制し、世界選手権Bの同種目でも優勝。35秒496の日本記録を保持。163センチ、63キロ。三協精機。
タイトル

2004/7/3(土)朝刊

夏冬両方でメダルを
大菅 小百合
 大きな夢があるから、アスリートは、極限まで自身を磨く。「夏冬両方の五輪でメダルを」。日本で4人目の夏冬五輪出場を果たした大菅は、舞台をひとまず氷上からバンクに移し、夢に向かって第一歩を踏み出す。

 「やるからには中途半端は嫌なんです」。さらりと口を出る言葉に生来の負けず嫌いがのぞく。スピードスケート五百メートルで、日本女子では初めて37秒台に突入した脚力は、自転車でもすぐに頭角を現した。

 2002年、初挑戦のトラック大会でいきなり優勝を飾った。釜山アジア大会の女子五百メートルタイムトライアルでは36秒030の日本新で銀メダル。03年のW杯では、35秒台をマークするなど、走るたびに日本記録を塗り替え、周囲の度肝を抜いた。

 大菅にとって自転車は、あくまでもスケート練習の延長だ。本格的に取り組み始めたのが2年前の春。その年2月のソルトレークシティー冬季五輪に初出場した大菅は、メダル候補に挙げられながらスタートのミスで惨敗した。精神面、体力面の強化を目的にペダルに足を掛けたわけだ。

 アテネイヤーとなった今年の年明けは、本業のスピードスケートに集中した。“二足のわらじ”を履いたことで、氷上の記録は伸び悩んだが、1月の世界スプリント女子五百メートルで日本女子初の種目別優勝。きっちりと気持ちのけじめをつけて夏に照準を合わせた。

 課題は、スケートではあまり使わない上半身の強化と、それを生かす技術。ハンドルをぶれさせず、持ち味のパワーを解き放つための生命線だ。連日3時間の筋力トレーニングで、腕、背に分厚い筋肉のよろいをまとい、手応えを感じている。

 「アテネで良い走りをすることが、ソルトレークでの失敗を振り払える」。アテネ五輪の先に待つ06年トリノ冬季五輪のためにも「34秒台を出して、メダルを取りたい」と強気に言い切った。


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