北海道新聞 道新ビジョン

聖地にかける

陸上・男子二百メートル
高平 慎士
自転車・女子トラック
大菅 小百合
卓球・女子単、複
梅村 礼
バドミントン・女子複
中山 智香子
自転車女子個人ロードレース
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男子レスリング フリースタイル55キロ級
田南部 力
バレーボール女子
吉原 知子
成田 郁久美
佐々木 みき
競泳・女子平泳ぎ
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小西 ゆかり
福島 実智子
稲田 容子
戦アテネ

女子柔道70キロ級
上野 雅恵

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聖地にかける タイトル
中山 智香子 なかやま・ちかこ 1975年8月30日、旭川市生まれ。9歳からバドミントンを始め、全国中学ダブルス2連覇。旭実高3年でインターハイ単複2冠。全日本総合女子ダブルスは97、99年に増茂と、2002年に吉冨と組んで優勝。左打ち。157センチ、51キロ。三洋電機。
タイトル

2004/7/5(月)朝刊

苦難越え晴れ舞台へ
中山 智香子
 苦労人だ。4年前、幼なじみと目指したシドニー五輪は、夢に手が掛かりかけたところでパートナーが負傷して断念。ペアが変わったアテネ五輪の代表権争いでは、自分がけがを負った。「またか」。しかし、今度は運命のいたずらにほんろうされることなく、自らの力で道を切り開いた。

  シドニーは、旭川神居古潭小中時代からペアを組む同い年の増茂孝枝と目指した。中学、高校、社会人と、全国タイトルを総なめにしてきた最強ペア。世界ランキングをぐんぐん上げ、五輪当確圏内を目前に増茂が左足を負傷。リタイアを余儀なくされた。

  その後、けがが重なった増茂は引退。中山の頭にも引退の2文字がかすめた。それでも、増茂が必死にリハビリに励む姿が目に焼きついた。「五輪は自分だけの夢じゃない」。親友の無念も背負い、アテネに挑戦する気持ちを奮い立たせた。

  ダブルスの相棒探しをしていた2002年、国別対抗で吉冨(NEC九州)と即席ペアを組んだことで、再び視界が開けた。前衛で攻撃的に打つ中山と、後衛で粘り強く拾う吉冨は意気投合。その年、いきなり全日本総合複を制すると、2人の心はアテネに向かって一つになった。

  昨年5月から始まった五輪の出場権争い。ポイントを稼ぐために世界各国を飛び回った。中山は古傷の左足を傷め、歩くこともままならない状態まで追い詰められたが、「つらい気持ちを味わいたくない」。鉄の意志で歯を食いしばり、出場を続けた。世界選手権でベスト8に食い込んだのをはじめ、グランプリトーナメント6大会で8強入り。抜群の安定感を誇り、世界ランキング8位で堂々の五輪を決めた。

  夢だった五輪出場を最後に引退することを決めている。「五輪ではベスト8に入れれば。何よりも楽しみたい」。苦難を乗り越えたからこそ、晴れ舞台では持っている力をすべて出し切ることだけを考えている。


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