北海道新聞 道新ビジョン

聖地にかける

陸上・男子二百メートル
高平 慎士
自転車・女子トラック
大菅 小百合
卓球・女子単、複
梅村 礼
バドミントン・女子複
中山 智香子
自転車女子個人ロードレース
沖 美穂
男子レスリング フリースタイル55キロ級
田南部 力
バレーボール女子
吉原 知子
成田 郁久美
佐々木 みき
競泳・女子平泳ぎ
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女子テニス
小畑 沙織
野球
小笠原 道大
金子 誠
射撃・女子ピストル
小西 ゆかり
福島 実智子
稲田 容子
戦アテネ

女子柔道70キロ級
上野 雅恵

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聖地にかける タイトル
沖 美穂 おき・みほ 1974年3月8日、十勝管内清水町生まれ。旧姓・増地。スピードスケートでは池田高時代にインターハイ千メートル優勝。96年に自転車に転向。シドニー五輪女子個人ロードレース41位。全日本選手権女子ロードレースは7連覇。155センチ、49キロ。ファームフリッツ。
タイトル

2004/7/7(水)朝刊

欧州修行で成長実感
沖 美穂
 すべては4年前の悪夢から始まった。初めて臨んだ大舞台。「これが終わったら一線を退いても」という覚悟で臨んだシドニー五輪は、あまりに苛烈(かれつ)だった。転倒し41位の惨敗。身もだえするような不完全燃焼に、心は決まった。「アテネでは勝負する」

 シドニーで痛感したのは経験値の差だ。日本国内では無敵であっても、欧州勢に割って入るには「何もかもが足りない」。おのずと視線は自転車の本場・ヨーロッパに向いた。

 シドニー五輪翌年の2001年、フランスでステージレースを完走したことが出発点となり、同国の中堅チーム、マントラビルからテストライダーとしてのオファーが舞い込んだ。

 日本人女性で欧州を拠点に活動した自転車選手は過去にいない。不安はもちろんあった。「自分も欧州が分からないし、チームも日本人がどういうものか分からない」。しかし、沖は目標だけを見据えて、不安を打ち消し未知の世界に飛び込んだ。

 レースで結果を残し、02年には、日本人女性の自転車選手として初めてプロ契約を結んだ。マントラビルが中堅チームだったことも幸いする。いきなりエースを任されたことで注目され、翌03年には「世界3大チーム」の一つ、ファームフリッツ(オランダ)にスカウトされた。

 ここにはシドニー五輪で3個の金メダルを獲得したゼイラート・ファンモールセルが所属。レースでの駆け引きや普段の心構えなどあらゆる面で勉強させられた。成長を実感して臨んだ今年2月のW杯。沖は3位となり、日本人男女を通じて初めて表彰台に上がった。

 池田高、佐田建設ではスピードスケートの選手として活躍したが、世界の一線で勝負する夢はかなわなかった。自転車に転向して既に8年。「アテネでは自分から仕掛けてメダルを狙いたい」。3年間の武者修行でたくましくなった表情を、きりりと引き締めた。


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