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たなべ・ちから 1975年4月20日、後志管内岩内町生まれ。町内でキッズ・レスリングを始め、岩農高では2年連続インターハイ王者。日体大に進み、1年生で全日本学生選手権3位。4年生で全日本選手権初制覇。シドニー五輪は10位。161センチ、55キロ。警視庁。 |
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「4年前のシドニーは初めてで、ただ一生懸命だけでやっていた。今回は段階を踏んで調整ができている」。2大会連続の五輪出場となる田南部は自信にあふれている。アテネ用の新しい技“田南部スペシャル”も完成。あとは本番で、10位に終わった前回五輪の雪辱をするだけだ。
新しい技は、相手の足首をがっちり固めることで動きを封じ、1回転する、田南部得意のアンクルホールドの変化形。インドの選手の技を参考に、相手の背後に回ると、相手の右足を半分折り曲げ、自身の両またで挟みこむ形に改良した。
新しい技の威力は、6月の欧州遠征で実証された。ドイツの国際大会決勝では、シドニー五輪金メダリストのナミク・アブドゥラエフ(アゼルバイジャン)に圧勝する要因にもなった。田南部も「欧州ではうまい具合にかかった」と自信をつかんでいる。
田南部が世界王者を破ったのはアブドゥラエフで3人目を数える。03年2月には、当時の世界王者レネ・モンテロ(キューバ)を撃破。同年の世界選手権では、01年の世界王者ゲルマン・コントエフ(ベラルーシ)を破った“王者キラー”だ。
世界の強豪と紙一重の実力差ながら、五輪などの大きなタイトルに縁がない田南部。日本レスリング協会の福田富昭会長は「課題は精神面」とみる。田南部も「一つのことに打ち込むのは苦手」と、精神的な弱さを認めていたが、アテネが近づくにつれ、「自信はある。負けると思ったことはない」と、語る言葉にも力がこもるようになった。
レスリングでは、これまでに道産子金メダリストが5人誕生。うち3人が田南部と同じ最軽量級で、いわば道産子のお家芸のクラス。1988年のソウル五輪を最後に、金メダルのない日本レスリング界にとっても、「金メダル以外は考えない」と、アテネを競技生活の花道にしたい田南部への期待が膨らむ。 |
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