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  2007/05/02(水) 朝刊
膠着を破った途中交代

第12節  札幌 1−0 愛媛

タイミングのいいシュートで膠着状態を打開した石井謙伍選手
 早いもので第1クールも残すところあと1試合、草津戦のみとなった。こんなに調子がいいと第1クールだけでリーグ戦が終わってしまえばいいのに、と思うのは私だけだろうか。

 現在首位に立っていることでチームには自信をもたらすが、他チームからは目の敵にされる。そのプレッシャーに押しつぶされて6連敗した東京V。堅守速攻型のチームが多いJ2で、細かくパスをつないで攻めきるスタイルを貫くにはリスクが伴う。中盤でボールを失うと即カウンターが待っているからである。それでも能力の高いタレントたちの個の力で、序盤は何とかなっていたのだが。

 どのサッカーがいい、悪いという正解はない。ただ、J2には昨年札幌がやったような東京Vのつなぐサッカーは合わない。「J2には」だが。

 愛媛戦では、膠着(こうちゃく)状態を砂川、石井の投入で打開し、勝ち点3をもぎとることができた。札幌がやるように引いて守り、スペースを消されると頑張るだけではゴールをこじ開けることはなかなかできない。

 砂川が1対1で仕掛けて起点となり、流れを札幌に呼び込んでくれた。藤田にはできなかった「ため」をつくったのだ。西谷しかつくれなかったためがもう一つできたことで、パスコースが増え、攻撃に流れができた。おまけに動き出しの速い石井が入り、うまくパスを引き出した。

 GKのチョンボを誘った石井のタイミングのいいシュートだが、かりにあれが前半のスローペースの中であったら、一度コントロールして打って止められていただろう。石井に今季初ゴールをもたらしたのはバンザイしていた三浦さんだったかもしれない。

(平川弘=サッカー解説者、元日本代表 )
平川弘の通信簿  ■4月28日 愛媛戦(札幌ドーム)

位置
選手名
出場
評価
ひとこと
GK
高木貴弘
ミスキックくらい
DF
池内友彦
前半は落ち着かず
曽田雄志
最近の中では出来悪
ブルーノ
意外なオーバーヘッド
西嶋弘之
西谷へ裏取るパス
MF
藤田征也
起点は砂川に軍配
芳賀博信
球際強いタックル
カウエ
攻め上がりもヒットせず
西谷正也
パスのずれ目立つも演出
砂川誠
キレる1対1
大塚真司
いきなりミドル
FW
中山元気
制空権
ダビ
ちゃんと線審見てネ
石井謙伍
がむしゃらが吉

※出場は◎フル出場▽先発途中交代▲途中出場。 評価は○良い△普通×悪い、−は採点不可。
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