J1残留が厳しくなったコンサドーレ札幌。今夜、札幌ドームで行われる市原戦に敗れれば、J2降格が決まるが、将来を担う若手を育成しようと、人工芝を備えた練習場が来春、札幌市内に整備されることになった。北海道フットボールクラブ(HFC)の山田政光専務は「札幌のトップ選手が続々と生まれるような場にしたい」と期待を込めている。(根本剛)
傷み少なく利用期間長く
新しい練習場は札幌市東区東雁来町に設けられ、札幌市から有償で借り受ける市有地2・8ヘクタールに、人工芝と土のグラウンドを1面ずつ整備する。
クラブハウスや照明施設も備え、事業費は約1億円。11月にも整備に着手、来春完成の予定で、トップチームの下に、年齢区分に応じて3チームあるユースチームと幼稚園児、小学生を対象にしたジュニアサッカースクールの選手、生徒合わせて約360人の練習拠点となる。
目玉となるのが、道内には現在、札幌ドームにしかない人工芝のグラウンドだ。天然芝に比べ、傷みが少ないうえ、北国のチームにとっては雪解け後すぐに使用できるメリットもある。
これまで、ユースチームなどが主に練習してきた同市豊平区の天然芝グラウンドに比べると、年間では1カ月程度長く練習でき、山田専務は「練習時間や場所が安定的に確保できることで、選手の強化にもつながる」と話す。人工芝はボールの弾み具合が天然芝に近いものを採用し、摩擦によるやけどの心配も少ない、という。
Jリーグ各チームは、サッカーの普及、選手育成を目指してユース・ジュニア選手の強化にも力を注いでいるが、歴史の浅い札幌では、ユースチームからトップチーム入りしたのは、これまで新居辰基ら2人だけ。
トップチームのチーム力向上には土台の強化が不可欠なだけに、「新練習場効果」が待ち遠しい。 |