2003.10.01(水)
 札幌ユースの練習拠点
        東雁来グラウンド
選手育てる極上人工芝
 
     
  天然に負けぬ感触 屋根整備計画も  
 
人工芝の緑が夜間照明に浮かび上がる東雁来グラウンド
 今年5月、札幌市東区東雁来町に札幌ユースの練習場「コンサドーレ札幌東雁来グラウンド」が完成した。国内最高水準の人工芝を敷き詰めたグラウンドは、練習場としては道内屈指の環境を誇る。Jリーガーを目指すユース選手たちの拠点は、早々とJ2残留が決まり、試練のときを迎えたトップチームの未来をはぐくむ場所でもある。(渡辺徹也)

 9月下旬のある日の夕暮れ。縦115メートル、横78メートルあるグラウンドの緑が、照明を浴びてくっきりと浮かび上がった。軟らかな特殊合成樹脂でできた人工芝は長さが65ミリもあり、感触は天然芝にかなり近い。路盤はゴムを3層に重ねており、クッション性に優れている。

 「ちょっと引っ掛かって重い感じがするくらい。滑っても(摩擦で)熱くない」と札幌ユースU−12(12歳以下)の安居達司君(札幌平和小5年)。芝をけり上げると、土の代わりのゴムチップが舞った。

 同練習場は、北海道フットボールクラブ(HFC)が札幌市から土地区画整理事業地を賃借し、1億円余りをかけて整備した。ピッチは人工芝、土の2面。人工芝は日本サッカー協会の育成施設「Jヴィレッジ」(福島県)でも採用されているタイプで、道内ではここだけだ。

 札幌ユースにはU−12、15、18の3世代合わせて120人が所属している。昨年までは練習場を求めて札幌市内を転々としたが、拠点ができたことで選手の負担は軽くなった。さらに「芝が傷まないので練習計画も狂わない」と浅沼達也U−12監督。降雪期は公共の屋内施設を使うことになるが、人工芝は雪解けも早い。

 新グラウンドの効果もあってか、U−18は全日本ユース選手権に出場。U−15も全日本ユースU−15の代表権をつかんだ。

 HFCが近く制定する5カ年計画では、選手育成を重要課題に掲げ、その拠点となる同練習場には、屋根付きの人工芝グラウンド、寮を備える予定だ。

 「東雁来育ち」の中から、札幌のエースとなる選手がきっと出てくるはず。U−12の金子光明君(札幌発寒西小5年)は言った。「(トップは)今は弱いけれど、僕たちが強くするから大丈夫だよ」−。
 
     
 
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