日本のエース
2002年1月17日(木)掲載 

12.ジャンプ 船木和喜

26歳 フィット−北照高出  下半身強化で手ごたえ


 やっと求めるものが見えてきた


 金メダル2個に銀メダル1個。圧倒的な強さを見せつけた長野五輪の王者は、試練が続いたこの4年間の道のりを経て、ようやく光明を見いだしつつある。

船木和喜の写真
再び、最高の笑顔を。長野五輪の王者、船木和喜は闘志を燃やす
 「調子が落ちていたが、元に戻ってきた。とにかく良かった」。12日のワールドカップ(W杯)第14戦で9試合ぶりに1けた順位(6位)に入った船木はぐっとこぶしを握り締めた。

 スキー板の長さのルール変更、浮力を増すための過度な減量によるパワー、スタミナの低下。所属会社を離れて自ら事務所を設立し、練習環境も変化した。

 「勉強期間が長かったけれど、やっと求めるものが見えてきた」。そう話したのは、五輪を控えた今シーズンの開幕前だ。栄養士の計画に従った無理のない食生活に改善し、筋力トレーニングでも自分にあった方法を見つけた。「頭は以前の自分だけれども、そこから下はまるで別人。スポーツ選手らしい体になりました」

 強化したのは下半身、特に太ももの裏側の筋肉。アプローチから踏み切りへの動作を速くして、スピードを生かしながら飛び出していくためだ。

 自信を再び膨らませて臨んだ今季のW杯。初戦でいきなり表彰台(3位)に上り、五輪代表に内定した。「やってたことは間違っていなかった。次は表彰台の中央を目指す」。優勝は果たせなかったものの、第5戦の3位を含め4戦連続で1けた順位が続いた。

 年末年始の欧州ジャンプ週間を前に、調子を落としたが、五輪本番まで1カ月を切った第14戦の入賞で、再び波に乗りつつある。

 「調整の時間を大事にすれば、(五輪も)いけると思う」。飛型は折り紙付き。あとは欧州の強豪たちに、このところ離されつつある飛距離だろう。カギは終盤の空中姿勢だ。いかに浮力を逃さないか。4年ぶりの最高の笑顔まで、あと、もうひと伸びだ。

(山本十三介)


 

11.スピードスケート 大菅小百合

北海道新聞
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