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| 各地のオンブズマンら約520人が参加した裏金問題のシンポジウム。壇上の原田氏らの訴えに耳を傾けていた |
全国市民オンブズマン連絡会議の全国大会は、警察の裏金問題が、全国共通の問題であることをあらためて浮き彫りにした。高知や福岡、静岡など各地の報告は、道警の実態と驚くほど酷似。会場では、群馬県警の元警部補の男性から、道警と同様の手口で裏金をつくっていたとの証言も飛び出した。同会議は、こうした内部告発者の保護の必要性を確認。大会宣言は「警察にもはや自力“更生”は期待できない」とし、各地のオンブズマン組織は警察の透明度・公正度を高める活動を続けていくことを決めた。
こうした方針に沿って、大会は二つの事項を申し合わせた。
一つは、裏金づくりや不祥事について告発した現職やOBの警察官を支えるネットワークを、年内をめどに設立すること。ネットワークは、内部告発者が組織内で不利益を受けたり、退職後の告発でも警察組織から種々の圧力を受けたりすることがないよう、弁護士や市民で守る目的だ。
函館の全国大会では、会場で証言した群馬県警元警部補の大河原宗平さん(50)の支援を早速、決めた。同連絡会議は「正義を貫く人が、まっとうな市民生活を送れない社会はおかしい」と設立の意義を強調する。
もう一つは、統一弁護団を結成し、裏金づくりの温床とされる捜査費と捜査用報償費について、あらためて情報公開請求することだ。
請求対象は、北海道をはじめ東京、大阪、愛知など、少なくとも十都道府県警に上る見込み。非開示決定が出た場合、処分取り消しなどを求め、年内にも各地裁に行政訴訟を提訴する。裏金づくりは警察庁主導との指摘も根強く、この取り組みは、全国的な裏金づくりを認めさせる上で、起爆剤となる可能性がある。
オンブズマン組織のこうした連携を加速させたのは、警察の「秘密主義」にあると言えそうだ。
全国のオンブズマンは四月以降、一斉に警察の会計書類などの開示を請求したが、回答は却下や文書不存在などの連発。開示しても、文書の大半を墨塗りにするなど隠ぺい体質を見せつけた。
こうした体質は、無駄遣いが多い公共事業、談合などの疑いが濃い入札などにも共通する。今回の大会でも「官の情報独占」は不正の温床との認識がさらに強まり、オンブズマン組織が連携して行動することの重要性が再確認された。 |