道警の裏金問題が昨年十一月下旬に発覚して以来、北海道新聞社にはメール、電話、ファクスを通じ、道民から多くの意見が寄せられている。その数はこれまでに千件を超える。「この機にうみを出し切れ」「道警は早期の幕引きを図っているだけ」など、全容解明に消極的な道警の姿勢を批判する内容がほとんどだ。今も連日寄せられる道民の声の一部を紹介する。
書類廃棄解明を
■札幌市厚別区・団体役員男性(72)
「最も注目される会計書類。それを道内二十署以上で同時に廃棄したのは、偶然の過失とは考えられない。警察内部は自らの調査結果に基づき、廃棄させる書類と署を選んで指示したはずだ。どこの署で、どんな書類を、だれがなぜ間違えて廃棄したか。この疑問は解明されなければならない」
使い方おかしい
■同中央区・現職男性警察官(31)
「幹部が裏金づくりに手を染めていては、まじめにやっている末端の私たちが頑張っても何にもならない。多少の交際費は必要だと思うが、幹部の飲食や転勤のせんべつ代に使っているのはどうかしている。警察庁を頂点に絶対に全国でやっているので、問題ある幹部を追及してもらいたい」
改善姿勢見えぬ
■同北区・男性教員(37)
「どんな組織にも多少の不正がある。過ちがあれば責任者が謝罪し、再発を防ぐ努力をして、結果を外部に認めてもらう。その繰り返しで組織は少しずつ良くなるが、道警はその姿勢が見えない。(裏金で)利益を得た張本人が部下に責任を押し付けている。これでは部下の士気は下がる一方で、道内の犯罪捜査と治安維持に大きな支障をきたし、道民が危険にさらされるだけだ」
公務員の体質だ
■同西区・自営業男性(62)
「公務員は生産性を目標にしなくても厚遇を受けられ、自らを特別な地位と錯覚している。裏金疑惑は、道庁の裏金問題のように公務員の体質だ。道警の元幹部から、昔から裏金は堂々と存在し、署長クラスの転勤や退職時に在任中に残した裏金全部、数百万円をせんべつとして持って行くのが慣例だったと聞いた。芦刈勝治本部長は自己保身に走り、部下に責任を押し付け事態を切り抜けようとしている、誠に『みっともない男』だ」
自民も百条委を
■同白石区・会社員男性(27)
「道議会で自民党が百条委設置を見送ったことに失望した。道民が望むのは少しでも早い疑惑の解明だ。それには原田宏二(元釧路方面本部長)、斎藤邦雄(元弟子屈署次長)両氏の協力が得られる百条委が一番の近道。自民党議員は道民の意思を反映しようという気がないのか。何のために議員をやっているのか」
事件の重み知れ
■旭川市東光・会社員男性(37)
「道警、道議会ともに疑惑解明をする気など無いのだろう。適当なところで幕引きを探っているのがはっきり分かる。ごまかされては絶対いけない。公金をだまし取っておいて、『不適切な経理処理』と説明するとは、不正を単なるミスと言わんばかりだ。公務員、議員に(不正の)重みを分からせることが必要だ」
経済性観念ない
■元札幌市民で神奈川県在住・コンサルタント業男性(60)
「不正の根本原因は『お上のすることはお上にまかせる』という国民意識だ。官僚には年度予算がすべて消費されて当然という意識が浸透している。国民から預託された税金を自然発生した資金のように思い込み、恣意(しい)的に自由に消費するのが業務であると錯覚している。経済性の観念が欠けている。予算額をすべて消費する慣習をやめ、残金を出すことを評価する仕組みが必要」
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