2003年9月30日

道内物流にも乱れ 食料・牛乳は室蘭へ移送 自動車陸揚げ立ち往生

 
 出光興産北海道製油所のナフサ貯蔵タンク火災事故は、フェリーや貨物船の入出港が苫小牧港で規制されたため、物流への影響を広げている。二十九日は生鮮食料品の室蘭などへの代替輸送が増え始め、物流会社の担当者は情報収集と運転手や車両の確保に追われた。

 苫小牧港は道内の港湾貨物取扱量の約四割を占める要港。大消費地の札幌に近く、近年は物流搬送で一極集中が進む。一日三十−四十隻の船舶が着岸し、荷物の積み降ろし作業をしているが、二十八日昼からは危険防止のため、すべての船舶が入出港を規制され、沖に停泊したままになっている。

 乳業メーカーのよつ葉乳業(本社・札幌)は毎日、大半の牛乳を苫小牧港経由で首都圏や関西に搬送するが、急きょ室蘭港からの代替輸送を始めた。よつ葉製品を扱う中堅の北海運輸(同・十勝管内芽室町)も運転手や車両の確保に追われた。苫小牧支店の石沢義和支店長(61)は「繁忙期で費用もかさむだけに、運送会社にはダブルパンチ」と対応に苦慮する。

 他港に変更できない船もある。自動車搬送のフジトランスコーポレーション(同・名古屋)は新車約八百五十台を船に載せたまま、苫小牧港沖で立ち往生。「荷さばきに広い敷地が必要で、他港に変更できない。規制解除を待つしかない」と同社の担当者は話す。

 運送会社は荷主への搬送の遅れの連絡などに追われた。ある物流会社の苫小牧支店幹部は「近年は各社とも在庫を持たず、納期が厳しい。時間指定も厳格だけにこれからが大変だ」と頭を抱える。別の業者は「荷さばきは集中するだけに搬送の遅れは今週いっぱい続くだろう」と話している。



戻 る

Copyright(c) The Hokkaido Shimbun Press.