夕張よ

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〈3〉沢田直矢さん
〈4〉堀江隆司さん
〈5〉佐々木剛志さん


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〈1〉 市観光ボランティア・ガイド友の会会長 この街でいきる
佐々木 正忠(ささき・まさただ)さん(75)
2006/11/21(火)朝刊
今度はNPOで名調子

「友の会」制服のブレザー姿で仲間とともに歌う佐々木さん(中央)。アマチュア司会業は30年の芸歴だ=2日、札幌市内のホテル
 二日夜、札幌市内のホテルで開かれた「観光ホスピタリティ全道大会」の懇親会。道内各地から集まった約二百人の観光ボランティアガイドを前に、オレンジ色のブレザー姿で張りのある声を響かせた。

 「夕張はいま木枯らしの中ですが、全道、全国のご厚情をいただきながら前へ進みます」。炭鉱マンに扮(ふん)した二十人の仲間と、手話を交えて「夕張 わがふるさと」の歌を熱唱した。場内から割れんばかりの拍手と、「夕張頑張れ」の声援が飛んだ。

 旭川に生まれ、建設業だった父の都合でほどなく夕張へ転居した。知人の勧めで理容師の見習い修業を積んだ後、北炭平和鉱業所などの理容店に勤務。「気は優しいが口の悪い坑内員たちとの世間話で、話術が鍛えられました」。カラオケや民謡大会の司会者として、引っ張りだこの人気者になった。

 独立後の一九九四年、観光案内のボランティア組織ができたと常連客から聞き、参加した。現在の会員は三十五人。団体客のバスに同乗して名所を紹介したり、夏場に設置される観光案内所に交代で詰めるなど、基幹産業の観光事業を市民の立場で支援してきた。

 市の財政破たんで、そんな環境は一変した。「石炭の歴史村」など主要施設が軒並み一時休業に追い込まれる中、「より積極的に観光へかかわろう」と決意した。「友の会」は発展的に解散し、市の補助金が打ち切られた夕張観光協会に代わって、有志で二十六日に「NPO法人ゆうばり観光協会」を設立する。

 新法人は、映画にまつわる市内観光施設の運営受託を目指す。その入場料や、有償化するガイド収入などで活動を続ける。全国の賛助会員を募り、「夕張応援団」の輪を広げる構想もある。

 「地場産の食材を生かして、地産地消の取り組みも進めたい。観光との両輪で」。自分たちの手で街を守ろうという気概が、多忙な日々の支えだ。


 財政再建団体になる夕張市はいま、住民負担増への重苦しい不安感が漂う。苦境の中で街にとどまり、活路を模索する市民の姿を紹介しよう。(報道本部の斉川誠太郎、古田佳之が担当し、5回連載しました)